TANTRA千夜一夜
オンラインゲームTANTRAであったことないこといろいろ
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今日はまじめにビルマのことについて
このブログはオンラインゲーム「TANTRA」の話題を書いています
が、今日はまじめな話題です。

長くなります。

日本人のジャーナリストが亡くなったとのニュースがあり、注目されているビル
マ情勢ですが、センショーナル、あるいはセンチメンタルなだけにとどまらず、
本質的な報道がなされてほしいものです。

今回の民主化運動は決して突発的に始まったものではなく、1980年代から続く非
常に息の長い運動です。1990年の選挙結果を無視し、政治的な弾圧を続けながら
権力を維持してきた軍事政権に対し、アウンサンスーチーさんをはじめとするNLD
党員および支持者は粘り強く抗議してきています。
人間の弱さを認めながらもあきらめる事をせず、目的のためには手段も選ぶ必要を
訴え、困難な状況のなか粘り強く闘い続ける彼らの姿勢は私たちを勇気付ける所が
あると考えています。


以下は10年ほど前に朝日新聞に掲載されたアウンサンスーチーさんの文章です。

「民主化運動の意味」

努力の継続だけが「人間らしい権利」守る
未来信じ戦う人々へ 日本からも連帯を


国営のマスメディアが個人にむけて、このように敵意に満ちた非難を浴びせる
光景に出会ったのはビルマだけだった------ ジャーナリスたちはそう語ってき
た。

軍事政権に統制される新聞は、私を中傷する記事を定期的に掲載する。こうし
た記事が数ヶ月間、休みなくのる時期さえある。中傷記事が数本まとめられ、
選集として出版されることもある。そのような本が、国営のメディアの手で広
く宣伝される。

私は非難や中傷には特に驚かない。それどころか中傷記事は、私にどことなく
聖者の素質がある、と持ち上げる記事や演説に比べて、それなりに一貫性があ
ると思う。

非難や攻撃を受けることは、政治家なら避けて通れない。賞賛され、理想化さ
れるのもまた、職業上の落とし穴であるが、非難や中傷のほうがまだましであ
る。

アジア民主主義の奇跡として、現実のものとは思えないほど力感にあぶれ、胸
の高鳴りを感じさせるインド憲法の起草者の一人は次のように述べている。

「英雄崇拝は、退廃への道であり、究極的には独裁につながる」

この起草者の脳裏には、民主主義の退廃への懸念があったと思える。だが、英
雄崇拝は崇拝される者だけでなく、崇拝する人たちをも腐敗させる。英雄とは、
実在しない神格化された人である。

英雄崇拝者は、弱さを伴わない強さはなく、失敗を伴わない勝利はないことを
理解していない。人間の悩みと取り組む、生身の人間からなる現実の政治闘争
では、英雄崇拝の立ち入る余地はない。


反政府闘争に加わっている私たちは、政治の理想主義を、幻想から解放された
現実的な取り組み方に変えていかざるを得ない。私たちは、規則に従って選挙
で勝っても、ふさわしい地位を与えられないでいる。

実際この国には決まったルールはない。とくに、私たちを保護する決まりは全
くないのだ。絶えざる不安と危険に満ちた状況を生き延びるのに役立つ指針も
ない。

「当局」の名で知られる、無数の手足を持つ鉄面皮姿の怪物によって突然、警
告もないまま、生活の基盤そのものが破壊されることを、私たちはよく知って
いる。このような状況では、持てる能力の限界ぎりぎりまで対応してゆくだけ
だ。

容赦のない迫害に抗し、私たちが、ただ粘り強さだけを武器にして闘う理由は
何か。

それは、尊厳と責務、それに弱さと強さを併せ持つ人間が、人間らしく扱われ
るようにしたいからだ。

私たちが正しいと信じる運動のもつ高潔さは、個々の人間の弱さを克服するの
に役立つだけでなく、政治運動が繰り返し弾圧されてももちこたえられるよう、
私たちを鍛えてくれた。

弾圧される過酷な日々に耐えられるのはなぜかと聞かれると「同情、共感、友
情があるからだ」と私は答える。

これはおそらく、質問する人々が期待する答えではない。たぶん彼らは、人間
としての過酷な試練に耐えうる力を与える、底知れない内面的な素質や驚くべ
き英知、記憶すべき体験のいくつかについて、聞きたいはずだ。

私たちの忍耐力は何度も逆境と出あうなかで徐々に、そして痛みを経験しつつ
培われた。私たちが仲間同士で最悪の時代をうまく乗り切り、また平穏な日々
を過ごすのに必要な支援を互いに与え合うのは、目的が一致しているからであ
る。


この支援は、仲間の闘争参加や被弾圧者からだけ、もたらされるのではない。
私たちの運動が「正義と自由という神聖な原則を信じる人たちによるものであ
る」と認識する、勇気と知性を持つ人々からも支援は寄せられる。私たちは世
界中の友人たちからの援助に感謝している。この国で、民主主義と人権を勝ち
取るのは、主としてビルマ人の責務だと考えている。だた、これはビルマ人だ
けの闘いではない。

民主主義の社会に住む人たちが当然と考える基本的な権利------言論・表現の
権利、自由に結社を組織する権利、公平な公開裁判で判決まで有する「推定無
罪」の権利、自分の政府を選ぶ権利------は、自由を求める解放闘争を組織し
た先駆者たちの、苦闘と犠牲を経て獲得された。

こうした諸権利に自己満足したり、無関心でいたりすると、次第に権利は崩れ
てゆき、やがては失うはめとなる。民主的な権利の本当のありがたみが分かる
のは、それが失われたときだけである。

世界中の民主的な権利は、地球上のどこかで不正と独裁が生まれるたびに、脅
威にさらされる。民主主義は、完成された、あるいは完成させうる制度ではない。

「人間は自由と安全の双方を求める基本的な権利を持ち、その権利を行使し、
保全する能力がある」という確信に基づく努力が続けられるプロセスである。

民主主義は、西欧諸国によって、また西欧諸国のためにつくられた思想ではな
い。国境と文化の障壁を超える人間精神が生んだ運動である。それは、「経済
成長」の名目のために破棄されていいものではない。

というのは、人間の生活向上に欠かせない持続可能な経済成長は、法による支
配と、国民に責任を負う開放的な政府が存在しないかぎり、達成できないから
だ。

日本には、ビルマの軍事政権への「関与」に熱心な企業があることを、私たち
は知っている。

そうした企業の論拠はこうだ。外国との通商が増えるにつれ、軍事政権も民主
主義を受け入れる方向に傾き、また、ビルマ国民の生活がもっと豊かになれば、
民主的な権利を主張する強い立場を手に入れられる、というものだ。

現実には、外国企業との商取引で当局の姿勢が軟化したことはない。海外から
の投資がもたらすうまみは少数のエリート集団を豊かにしているだけだ。彼ら
は、自由、正義、平等という民主的な考え方を、自分たちの恵まれた地位に対
する脅威と見る。

ビルマは十年前まで、社会的な不平等がないことを自負できた。だが、悲しい
かな、一番はやっている警句を借りれば、今のビルマ人は、食べ物にさえこと
欠く人たちと、ぜいたく品があふれている人々の二種類に分かれている。

現状について釈明をする人たちは、持つ者と持たざる人たちとの大きな較差は
「転換期」では不可避だと主張する。だが、転換期がどこに軟着陸するのか問
い詰められると、彼らは逃げ腰となる。

新年を迎え、私は日本やその他の民主主義国の人々に、民主主義と人権を要求
するビルマの運動への連帯を表明するよう求めたい。

だれでも、政治行動や経済行動の選択のしかたによっては、大小を問わず、な
にがしかの貢献ができる。

国連総会がこの数年、ビルマでの人権状況に関する決議を連続して採択してい
る事実を、何人の日本人が知っているだろうか。

この決議が特に、ビルマ民主主義の早期回復、軍事政権と民主勢力の間の対話、
政治運動への国民の自由な参加、90年の総選挙で示されたものと同じような国
民意思の承認、を求めていることを、何人の日本人が承知しているだろうか。

90年の総選挙の結果は、当局によって露骨に無視された。だが、ビルマ国民は
雄々しく振る舞い、節を曲げず、強い脅しや抑圧を受けたのにもかかわらず、
圧倒的に多くの人々が民主制度を求めて投票した事実を、日本人の何人が記憶
しているだろうか。

ビルマ人の多数が、民主的な制度が樹立されれば国の未来は明るくなる、と信
じて命を投げ捨てた。彼らの犠牲的な行為がビルマの民主政治実現の夢に結び
つくよう、具体的な行動が起こされなければならない。新年に当たって、その
ことを肝に銘じたい。

1998.1.25 朝日新聞より
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この記事に対するコメント

昨日の夜「ブラッド ダイアモンド」を見て
幼稚かもしれませんが、改めて世界各地でこんな事(内戦・紛争)が
起きてるんだと感じた矢先のニュースでした。
ビルマで起きていることは今回のニュースで初めて知りました。
お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたします・・・・

【2007/09/28 11:42】 URL | yasupon #- [ 編集]


この記事をここで読んでから、今TVで盛んに放送されている、ジャーナリストの長井さんの映像をみて関心が高まると同時に、
もし、長井さんの事故(とは言い難いですが)がなければ、日本はここまで取り上げただろうか、という複雑な思いがしました。
長井さんの一通りの報道の後、また軍が市民に向けて発砲をしたという続報が入って複雑な心境になり、
デモを行う僧侶の映像をみて、若い人たちが多い事に気づき、それも何だかやりきれない思いがしたりして。

物事の関心が手元にゆきがちな自分にとって、イロイロと改めさせられる記事でした。
ありがとうございますた!
【2007/09/28 19:30】 URL | ホ0 #8ZAeVkyY [ 編集]


初かきこー

わたしの音楽仲間がビルマ行ってるんですよね。
修行しに。
テレビ見て映ってるお坊さん達と同じかっこしてた。
デモ参加してるのかな・・・。
動いてるのは基本ビルマの人だけみたいですけどね。
争い事は嫌ですけど、こういう段階を踏まなければ次に進まないんですよね。
やだやだ。
【2007/09/30 09:43】 URL | Riley #- [ 編集]


ゲームと関係ない、長い記事なのにコメントありがとうございます。
ビルマについては、上のアウンサンスーチーさんの文章を読んだことがきっかけで長い間
気になっています。ただ、我々はビルマにデモにいくわけにもいかず、ほぼ傍観状態。
どうなっているのか知るぐらいが関の山。ということで、上の記事を書いてみました。

ところで、長い文章はブログにむきませんね。読みにくいし、書きづらい。ネットニュースの多く
が短めの文章で構成されていることに納得しました。
【2007/10/01 01:13】 URL | 五行 #8iCOsRG2 [ 編集]


長いわー。  まったく。     
「ミズシマ  ハヤク日本ニ カエロ」   ビルマの竪琴
五ッさん あんたなら知ってるだろ?
【2007/10/02 01:26】 URL | 貴水 #- [ 編集]


よむ人がいるとは思わなかったので、たまには長いのもいいかと。

ビルマの竪琴・・・
そんな映画も昔ヒットしたね。なつかしい。
【2007/10/03 00:40】 URL | 五行 #JalddpaA [ 編集]


「ミズシマー 日本に帰ろうー!!!」
僕見に行きましたよ、祖父、祖母に連れられて
・・・映画館の中は鼻水をすするを音で溢れてました。
もちろん僕もグスグスないてましたよ(つд∩) ウエーン
よく俺たちひょうきん族などでコントしてましたよね?
【2007/10/06 14:11】 URL | yasupon #- [ 編集]


これだけインターネットが普及したなかでも、まだまだわからないことがたくさんありますよね。ほんと日本は幸せだと思います。
わたしも数年まえですが、豪州で仕事したときに、現実をみてとても驚きました。
注射器の再利用を防ぐための回収ボックスやら アボリジニのホームレスに夜中公園で石を投げつけている人・・・日本では素敵なところしかテレビでは映らない。それを実感しました。
そして現地にいながらそんなことも目にすることなく遊び惚けている日本人留学生・・
まあ、それはおいておいて、こうして世界の情勢を命をかけて報道するひとたちがたくさんいるのだということがわかりました。
すこしまじめに書いてみました。
【2007/10/10 11:47】 URL | ZOT #- [ 編集]


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